カゲロウ酔夢譚

大好きなフライフィッシング、永い付き合いのジャズ、そして気まぐれな旅や愛してやまないお酒の話など、今日もほろ酔い気分で独り言
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ジャズ喫茶に行こうー新宿DUG
昨年古希を迎えられた写真家の中平穂積氏がジャズ喫茶『DIG』をはじめられたのは、1961年のことだというから、彼が20台半ばのころということになる。その後67年に『DUG』、77年に『newDUG』をオープンさせ、60年代から70年代におけるモダンジャズの黄金期において、間違いなく新宿におけるジャズシーンをりードしていった。

70年代初めを大学生として東京で過ごしていた僕は、学生運動の残り火、ヒッピー文化(のようなもの)、ぽん引きとぼったくりバー、しょん便横丁と酔っ払い、サラリーマンの洪水、まぶしいミニスカートの女、歌舞伎町の噴水に飛び込む学生、そこらじゅうであった言い争い、歌声喫茶やクラシック喫茶など、目的意識を持たずただ漠然と生きていた自分にとって、妙に新宿という雑然とした町の居心地がよく、裏通りをふらふらしていた。

その頃新宿のジャズ喫茶といえば『DUG』で、大音量のジャズに浸っていると、時々物凄く寂しくなったりしていたたまれなくなり、10分もしないで店を飛び出したこともあるが、たいていは一杯のコーヒーで1時間から2時間“何も考えない”という時間を過ごしていた。

その後『DIG』『DUG』は看板を下ろし、現在は『newDUG』が『DUG』として営業している。

先日、平日の昼間にふらりとコーヒーを飲みに立ち寄ってみた。靖国通りから階段を下りると、レンガ造りの落ち着いた店内には客は少なく、ながれている音楽の音量も控えめだった。若い男性の店員も何故だかニコニコ楽しそうにしていて、それはそれでなぜか自分としては落ち着かなくて、20分ほどで出てきてしまった。

新宿も、もちろん自分も35年前とは違っている。しかし若い頃を懐かしく(あるいは、激しく恥ずかしく)思い、できればその頃の空間に他人としての今の自分を置いてみたいという感覚は、自虐的ではあるにせよなかなか甘美な香りを放っている。

今度『DUG』に行くときは、「思い出横丁」で焼き鳥を食べながら、ビール1本と焼酎のロックを3〜4杯飲んでから行くことにしよう。

新宿の靖国通りの喧騒は、この階段を下りると全く聞こえてこない。新宿も人も変わっていく中で、『DUG』は今後どう変化していくのだろうか。
JAZZの魅力 | 05:14 | comments(0) | trackbacks(0)
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