カゲロウ酔夢譚

大好きなフライフィッシング、永い付き合いのジャズ、そして気まぐれな旅や愛してやまないお酒の話など、今日もほろ酔い気分で独り言
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長い釣り旅の始まり
広島県佐伯郡五日市町坪井(番地は覚えていない)が、ぼくの出生地だ。先日日経新聞の「私の履歴書」に寄稿されていた映画監督の新藤兼人さんの出生地とは、ほぼ隣村ということになるらしい。
位置的には広島市の西、宮島など瀬戸の島々が美しい海辺の町だ。背後には標高600メートル程度の観音山などの山並み、前は八幡川や三筋川そして貯水池や野池があり、こんな環境の中で、ゲーム機など無い50年以上前に生まれた子供が、魚釣りを覚えないで大きくなるほうが難しい。

そんな僕が今でもよく覚えている釣りにまつわる事件が二つある、

一つ目の事件は小学校の4年生のころだったと思う。
我が家のあった木造平屋建ての長屋造りの町営住宅が立ち並ぶ一角に、一辺15メートル(もっと狭かったかなあ)ほどの貯水池があった。その池ではクチボソやフナや運がよければ鯉が釣れ、ガキどもの絶好の遊び場であった。竹やぶから切ってきた竿にはナイロンの糸(太さなんか関係ない)が結ばれていて、セルロイドの赤白の浮き、そして錘の先には錆びかけた釣り針がついている。えさはどぶをさらって捕まえたシマミミズか、台所からくすねてきたうどん粉(小麦粉)を練ったもので、コレで充分釣れたたのである。

あるとき、僕はいつものとおり小学校から帰ってくると、ランドセルを放り出し竿とうどん粉餌を持って池に駆け出した。その池の周りには一応安全のためか、高さ1メートルほどの何の木か分からないけど生垣があった。しかしそんなものは僕たちにとって、池に入るのに全く障害にはならなかった。大人たちからも一度もとがめられたことは無い。

その日も生垣を背を丸めてくぐろうとしたとき、目の前に何かの影がよぎった。次の瞬間その物体は僕の眉間に止まった。アシナガ蜂だった。とっさに竿を持っていなかった手でハチを払い落としたが、ハチの一刺しのほうが早かった。しばらくの間持っていた手ぬぐいを水でぬらし、眉間の辺りを押さえていたが、熱を持った顔は鏡を見なくてもどんどん腫れていくのが分かり、目はほとんど見えない状態となったのである。
家に駆け込むと、母親が「どうしたん順ちゃん」と叫びながらもアンモニア消毒を施し、医者に連れて行かれて事なきを得たが、僕の眉間には今もその時の刺された痕が、三日月傷のごとく残っている。

小学校の高学年になると、海にもよく出かけた。そのころにはオヤジにねだって投げつり用のロッドとリールを買ってもらっていたが、今思うと釣り好きのオヤジが釣りに行く口実のために、僕に買い与えたのではないかと思う。

二つ目の事件は、そんなオヤジと海に投げ釣りに行ったときのことだった。
その日僕たち二人は、三筋川の河口に来ていた。暑い夏の日だったと思う。その河口には使われていないカキの養殖のための筏が係留されていて、僕たちは釣具一式を抱えてその筏に乗った。
釣り始めてどれくらい時間が経過したのかは覚えていないが、僕は突如右目のあたりに黒い影(また影なのである)を見たと思った瞬間、何かが目のところに当たる感覚を覚えた。とっさにしゃがみこんで右目のところを手で押さえたが、指の間を伝って流れた血がズボンを赤く染めていた。
オヤジが何か叫びながら筏のうえを急いでやってきて、僕を背負って駆け出していた。
近くに幸いなことに外科があり、僕は目じりを3針ほど縫う治療を受けた。怪我の原因は、少し離れていたところで釣りをしていた中学生が、ロッドを大きく後ろに振りかぶったときに、針が筏のどこかの引っかかり、コントロールを失った大きな錘が僕の顔面に当たったらしい。医者に「あと5ミリ左にずれとったら眼球直撃で大事になっとたでェ。」と言われた。待合室ではその中学生が申し訳なさそうに背中を丸めて親父に謝っていた。

当たり前だがそんなことがあっても、僕の釣り好きは一向に収まることを知らない。親父に連れられて船釣りも行った。山口県の大島沖でのタイのフカセ釣りで4キロを超える大タイを釣ったときの興奮は今も鮮明だ。もっと大きくなって経験した沖磯での命綱をつけた上モノ釣りも強烈な印象だ。しかし前職で転勤を重ねるうち、海釣りにいける機会はどんどん奪われていってしまうのである。

そして40も半ばを迎えるころ、僕はあることがきっかけで山岳渓流での釣りと出会うこととなる。結果、今フライフィッシングにすっかりはまり込んでしまっているが、そのへんのことは次回以降に少しずつ・・・・・・。


もちろんこんな良いリールは大人になってからのものです。
釣れないおじさんの「釣々草」 | 21:04 | comments(1) | trackbacks(1)
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COMMENTS
このリール そんなにイイかな?
 かなり昔のヤツやん
| takahiro | 2010/04/29 13:31 |

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アンモニアについて
アンモニアアンモニア (ammonia) は分子式 NH3 で表される無機化合物。常温常圧では無色の気体で、特有の強い刺激臭を持つ。水に良く溶けるため、水溶液(アンモニア水)として使用されることも多い。化学工業では最も基礎的な窒素源としてきわめて重要。窒素原子上の孤
| 環境に関する用語集 | 2007/07/06 6:40 PM |


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